ブルーフォートレス vol.4
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2026.2.17(火)
先日、第4回目となるカウンセリング事例検討会「ブルーフォートレス」が開催されました。
今回は、福祉施設でカウンセラーとして活躍されているOさんの事例を軸に、皆で深く対話を重ねました。
フランスの格言に、「喉が渇いていないロバに水を飲ませることはできない」という言葉があります。
カウンセリングの世界でも、本人ではなく周囲の強い希望で連れてこられた方の相談(非自発的な相談)は、非常に難しいのが現実です。
しかし、今回の事例のRさんは違いました。
周囲からの依頼で始まったにもかかわらず、4ヶ月足らずの間に6回もの面談を重ねていたのです。
これにまず私は驚きました。
心の扉を開いたインテークの丁寧さ
なぜ、Rさんはこれほどまでに心を開いたのでしょう。
その鍵は、最初のインテーク面談(初回受理面接)にあったと私は推察します。
インテーク(Intake)とは、相談者の悩みや背景を聞き取り、最適なサポート方針を判断する「入り口」の面談のことです。
Oさんはここで、目的や守秘義務の説明だけでなく、Rさんを「一人の人間」としてまるごと受け入れる土壌を丁寧に整えたのでは?
他人には話しにくい壮絶な生い立ちを、Rさんが正直に語られた初回の記録が、そのことを物語っているように感じました。
混迷の中で保たれた、魂の「きれいさ」
検討会では、6回のプロセスを順に辿りました。
Rさんを取り巻く環境は非常に過酷です。
理不尽に自分を責めるよう強要されるコミュニティの中に育ったRさんは、「自分が悪くなくても謝る」という癖がついてしまったかもしれません。
その癖は、大人になってから構築する人間関係の中で、顔を出してきます。
そんなRさんに、親をはじめ多くの大人が関わっていますが、対応やアドバイスはバラバラ。
そんな複雑で、時に過酷な環境にありながら、Oさんは「Rさんの魂はとても綺麗だと感じる」とおっしゃいました。
私はこの言葉に強く胸を打たれ、「その綺麗な魂に対して、自分自身がどう関わるか」が支援の最大のポイントではないかと発言をしました。
どんなに虐げられても失われなかったRさんの「素直さ」こそが、このカウンセリングにおける救いであり、希望だったからです。
検討会という「響き合い」の場
検討会では、Rさんの発言や「絵画療法」の作品を手がかりに、多角的な意見が飛び交いました。
カウンセラーだけでなく、見学者の方々からも多くの視点が寄せられ、それを柔軟に、かつ深く受け止めるOさんの受容力の高さに、私自身も大きな刺激をいただきました。
手法や技法を超えて、「目の前の相手をどう見るか」というカウンセラーの在り方を改めて問い直す、豊かな時間となりました。
貴重な事例をシェアしてくださったOさん、本当にありがとうございました。



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