ブルーフォートレス vol.6
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更新日:7 時間前
2026.8.24(月)
カウンセラー仲間による第6回「ブルーフォートレス(事例研究会)」を開催し、Aさんからご提供いただいた「モラハラ事例」について検討を行いました。
モラルハラスメントの難しさは、「見えない暴力」という点にあるように思います。
言葉の暴力などを受けながらも、すぐにその存在から距離をとることができない背景には、モラハラ特有の心理的メカニズムが絡み合っている場合があります。
例えばパートナーからのモラハラにあっている場合
パートナーがいつかは心を入れ変えるかも知れないという期待を持ち、耐えてしまう。
パートナーから浴びせ続けられた暴言により精神面が不安定になり、正常な判断力が奪われてしまう。
夫婦に子どもがいる場合・・・、
子どもに離婚の意向を尋ねた場合に、「嫌だ」と言われたことを重く受け止め葛藤する。
「親の勝手な判断で子どもから片親を奪ってよいのか」と迷う。
研究会では、
例えば親から子どもに対してモラハラ的な関わりがなされた場合には、
子どもの発達にどのような影響をもたらすか、
カウンセラーはどのようなかかわりをしたらよいか、どのような心構えが必要か、
という議論から始まり、次第に焦点が「リスク」に絞られていきました。
その中で、特に印象に残ったものは、あるカウンセラーさんの提示してくれた資料でした。
2002年のコロンビア大学の調査の記事には、暴言・暴力を受けたものは、
攻撃性が強くなり、
反社会的行動を起こしやすくなったり、
精神的問題を抱えやすくなったりする、
という長期的な問題が起きてくるとありました。
また、小児神経科医・友田明美氏の知見では、暴言や不適切なかかわりを受けた者は、脳の前頭前野の萎縮に影響する・・とありました。
前頭前野は、人間の「思考」「感情」「行動」をコントロールする“脳の司令塔”としての役割を担っています。
感情をただ表に出すのではなく、理性的に判断して人間らしい高度な行動をとるために欠かせない部位です。
そこの機能が萎縮すればどうなってしまうのか・・・・友田氏は警鐘を鳴らしています。
また加えて、改正児童虐待防止法(2020年4月施行)についての確認も話題にあがりました。
こういうことは、意外と確認し合わないとスルーしてしまいがちです。
法律は知らぬ間に施行されていた・・・ということがよくあります。
たとえ親が「しつけのため」と思ってやったことでも、身体に苦痛や不快感を与える行為はすべて「体罰」とみなされ違法となる。
怒鳴りつける、子どもの存在を否定するような暴言を吐く、きょうだいで比較してけなすなど、子どもの心を深く傷つける行為もしてはならない。
などと、モラハラは「違法行為」である可能性が極めて高いという認識もシェアしました。
議論の中で私が気づいたことは、身体的暴力に接した場合と、言葉の暴力・態度で示す無言の暴力に接した場合との間に、大きな隔たりがないのではないか・・・ということでした。
現代社会の深刻な問題である「モラハラ」の本質と、見えない暴力だけに対応に難しさがあること、そして法的背景まで深く学ぶことができる大変貴重な機会となりました。
事例をご提供いただいたAさん、そして参加された皆様に心より感謝申し上げます。
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私が読んだ漫画を紹介します。

一つは「モラハラ夫は変わるのか 99%離婚」という漫画です。
モラハラ夫に耐えきれず、妻は子どもと一緒に家を出ました。
離れ離れになって、お互いが自分と向き合いました。
夫は、常に世間体ばかりを気にするモラハラ的な両親に育てられた背景と、子ども時代の傷ついた心を思い出します。そして自分の両親が自分にしたことと同じことを妻や子どもにしてきたことに気づきます。
妻は、自分の父親が母親に暴力を振るっても、ずっと我慢をしてきた母を見て育ち、「我慢すること・耐えること」が知らず知らず身についていたことに気づきます。
どこから見ても誰が見ても、99%離婚だろう・・・と思われる状況でしたが驚くような結末を迎えます。

もう一冊は、
「離婚まで100日のプリン」という漫画です。
妻が離婚を決断してから実際に離婚するまでの100日を描いた物語でした。
こちらも夫のモラハラがテーマでしたが、夫の不倫というきっかけで、妻がとうとう離婚を決断します。
どちらの漫画も、モラハラがテーマではありますが、それに遭遇した際の選択は様々。
周囲の支えは、どちらの側にも必要なのかも知れない。
どうしたら良いかの具体的な選択よりも、自立して生きていくこと、自分の心の傷を癒し自分で自分をどう守っていくか・・・そこに温かくかかわる周囲の存在が必要だということにも気づかされます。



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