
Vol.14
好きな香りが私の未来を拓く
講師 :
永田みかさん (One’s Aroma代表・アロマ調香師)
開催日 :
2025年9月14日(日)

私は保育士を経験したあと、介護士として介護施設で仕事をしていました。
事故により半身不随になられた高齢者様にかかわった時のことです。
認知症も併発されて、自分の体がどうして不自由になってしまったのかを、ご自身で思い出せずにいました。
ところが木の香りを焚いた時に、ご自分が植木屋さんだったことや、仕事中に脚立から転落してしまったことを一気に思い出されたのです。
その時、香りの持つ力を知りとても驚きました。
心の赴くまま勉強と実践を重ねていくうちに、すっかりアロマの魅力にハマってしまいアロマ調香師に。
タイミングや運も味方しOne’s Aromaという会社を起業いたしました。
私が一番大切にしている事が“笑顔”。
利用者様から「みかちゃんの笑顔をみると1年長く生きられる」と言っていただいた事があり、その素敵なひとことは私の宝物となり、原点にもなっています。
ワークショップでは、数種類のお茶と数種類の柑橘系を掛け合わせて、香りを作りたいと思います。
その人の持つ魅力を引き出したり、素敵な未来を創造したりすることを、香りの力でお手伝いしたいと思っています。
初めてみかさんにお会いした時、頭のてっぺんから足のつま先まで自信に満ち溢れ、内面から湧き出る気高さを感じました。
お話をしてさらにびっくり!
とても人間的で気さく、それでいて素敵なプライド(これだけは譲れない)をお持ちでした。
みかさんの話の中の、
「アロマといってもそれは癒しのためだけではなく、植物の生き方を人間も取り入れていく必要を感じている。」
という哲学に、私も深く共感しました。
香りやアロマテラピーに興味のある方に限らず、生き方を変えてみたい、自己を見つめてみたい、という方にも是非ご参加いただけたらと思います。

Report
先日、アディムクティのワークショップ「好きなことをやれ!!」vol.14を開催いたしました。
講師に、One’s Aroma の代表の永田みかさん(アロマ調香師)をお迎えしました。
前半はみかさんの自分史を語っていただき、後半は実際に自分の好きなアロマをつくりました。
みかさんは保育士、介護士を経験され、そしてその後あるきっかけから“アロマ”にハマっていきました。
今までの仕事が嫌だったとか向いていなかったということではなく、むしろ子供と遊ぶことも楽しかったし、それ以上に介護の仕事は楽しかったそうです。
施設の利用者さんとの会話や触れ合いのエピソードを紹介してくださいましたが、中でも私が印象に残ったお話は、アロマ調香師として会社を起業し、それまで働いていた高齢者福祉施設を離れる時に、ある利用者さんに「もうここに帰ってきちゃダメだよ」と言われたという話です。
お話から私が察するには、みかさんは利用者さんから愛されていたと思います。
その関係があった上での、「もう帰ってきちゃダメ」という言 葉には「絶対あなたならやり遂げられるよ!」という、みかさんを強く信じている思いや、「会えなくなるのは淋しいよ、でもそれ以上にあなたの成功を願っているんだ!」という大きな愛を感じました。
人生経験からくる豊かさが放つ“エール”のようなものを感じ、涙が出そうになりました。
また利用者さんから、「みかちゃんの笑顔を見ると1年長生きするよ」と言われた言葉がみかさんにとって、大変嬉しい言葉として心に残ったそうです。
このような貴重な経験の中から、
・諦めない
・リフレーミング
と共に
・笑顔
を大切にすることがみかさんの信条になったそうです。
信条の通り、お話をしている間も、絶えず笑顔を私たちに向けていました。
長い黒髪、黒い服がとてもよく似合っていましたが、明るい笑顔と気さくな人柄が際立っているためか、軽やかで楽しい空気を醸し出していました。
また、「諦めない」という信条についてさまざまな体験を語ってくださいました。
その体験を聞いた後、みかさんの好きな曲、応援ソングを聴かせてもらいました。
私は初めて聴きましたが、エルガー作曲の「威風堂々」の曲をベースにしたラップ調の歌でした。
🎵 負けたら終わりじゃなくて
やめたら終わりなんだよねhey
どんな夢でもかなえる魔法
それは続けること 🎵
「威風堂々」という誰もがよく耳にする勇壮なメロディーに乗せ、韻を踏んだ繰り返される言葉・・・耳朶に残ります。私もすぐに覚えてしまい、口ずさみました。
挫けそうな時にも、弱気になりそうな時も、この歌を聴き歌いながら自分を励ましてこられたみかさんをイメージできました。私はみかさんの“人間らしさ”を、最もこの時間に感じていた と思います。(そうか、こうやって負けそうな自分を励ましてきたのかぁ・・・)
また「リフレーミング」という考え方もよく理解できました。
みかさんがおっしゃるには、ネガティブを排除するとか蓋をするということではなく、ネガティブな状況を違うフレーム(認知の枠組み)に入れ直す、例えば水をこぼしてしまった時、「しまった、どうしよう」ではなくて、「これで水拭きができる、床が綺麗になるね」という感じだそうです。
人生の途中で起業して、ここまでやってくる中で、何度リフレーミングをしてきたことでしょう。
そんなことも想像していました。
後半は、アロマテラピーとは何か?という問いかけから入り、植物が香りを持つ理由に迫っていきました。
ここからのお話は有料級の内容だと思いますのでブログには詳細を書けません💦🙇♀️が、自分を含め参加者のお一人お一人が驚きと衝撃を受けていました。
植物が何千年も何万年もかけて、生存のために、種の保存をするために身につけた、まるで戦略であるかのような能力に、ただただ言葉を失ってしまうほど圧倒されました。
もしかしたら私にも植物のよう に、
しぶとい強さがあるんじゃないか?
どんな環境でも適応する力があるんじゃないか?
倒れても回復するレジリエンス力も持っているんじゃないか?
欲しいものを惹きつける誘引力も、敵を寄せ付けない忌避力もあるんじゃないか!?
と自分を信じる気持ちが強くなります。
植物の在り方、生き方を知って、衝撃と、尊敬と、得体の知れない畏怖の念が湧いてきてドキドキザワザワしてきました。
そう思った時、みかさんの仕事に対するモチベーションや、社会貢献したいしできるはず!という確信、皆にもっと輝いてほしいという強い思いも理解できる気がしました。
そんなみかさんの夢と社会貢献を私も応援したいと心から思いました。

最後に、自分でアロマを調香する体験をしました。
なんと静岡県のお茶とシトラスの組み合 わせで!
お茶といってもたくさん種類がありますが、今回は
・葵区水見色で育ったお茶
・清水区両河内で育った「まちこ」
・藤枝かおり
・香寿
・和紅茶
の5つを持ってきてくださいました。
またシトラスは、
・ニューサマーオレンジ
・不知火(デコポン)
・ベルガモット
・ライム
これらのエキスに小さなリトマス紙のような試験紙をつけて振って香りを調べます。
どの香りにどんな特徴があるのかを説明してくださり、その上で、自分の好きな香りを掛け合わせてもいいし、自分に足りないから欲しいという観点で選んでも良いから、お茶の中から1種類、シトラスの中から1種類を選んでスプレータイプの瓶に入れてかけあわせましょう、との呼びかけがありました。
私はお茶もシトラスも、“自分の好きな香り”で選びました。
中でも水見色で育ったお茶の香りには、子供の頃に馴染んだ懐かしい香りがしました。
遊び疲れて喉が渇いて畑の青いトマトをとって食べたことがあり、大人になった今でも青臭いトマトの匂いを「いい匂い」と感じてしまう感覚と似ています。
決して誰もが好きだと感じる香りではないかもしれないけれど、私だけが感じる「これが好き」、という特別な気持ちになりました。
またシトラスは、どの匂いも好きでしたが、「ベルガモット」には爽やかさのほかに甘さと芳醇さ(ちょっと発酵したような)を感じて、好きだと感じました。
参加者一人一人、違う香りを好んだり求めたりしていました。
また、偶然同じ香りと香りを選んでいる人たちもいましたが、「それでも何故か違う香りになりますよ。」というので
人間はみんな違うんだな〜と改めて認識しました。

最後に質問や参加者の感想を伝え合って、ワークショップは終了しました。参加者の話もまた、とてもいいお話でした。
参加者の一人が、「とても豊かな時間だった」と言っていましたが、その一言に尽きるワークショップでした。
講師の永田みかさん、参加者の皆様、ありがとうございました。
ブログを読んでくださったあなたともいつかワークショップでお会いできたら嬉しいです。
最後に・・・今回ランチを挟みました。アロマにちなんで、「香りランチ」というテーマで作りました。
メニューを紹介させていただきます😊
・豆乳米粉パン
・ハーブ米粉パン
・ネーブルのジャム
・キャロットラペ(レーズンの香り)
・鶏肉のレモンマリネ蒸し
・刻み野菜のサラダ(バジルの香り)
これからも料理も一緒に楽しみたいと思います✌️