
Vol.4
基礎から学ぶ楽しいかご作り
講師 :
稲葉宏美さん (手芸講師)
開催日 :
2024年2月10日(土)

子供の頃から作ることが大好きでした。
学生の時から編み物を始めました。
長男の入学グッズを手作りで準備した際、ママ友に「ネット販売してみたら?」と言われやってみました。
その後、自分で勉強したり、資格を取ったりして、技を磨いているうちに、講師の話がやってきました。
今まで自分であれこれやっていた経験が全て生かされ、作りたい大きさにす るための計算方法なども伝えられるようになっていました。
ミシンの使い方を男性の高齢者さんに教えて、「ありがとう。」と言われた時にはやりがいを感じました。
今は、社会福祉協議会からの依頼で、編み物ボランティア教室も開催しています。
ワークショップでは基本的なことから学べるかご作りを皆さんと一緒に楽しくやりたいと思います。

ワークショップでは、↑こんなかごを作ります。
かごのリボンを (1)水色、 (2)ワインレッドから選べます。
かご作りに必要な材料や道具等はすべて会場にご用意いたします。参加される方はスリッパのみお持ちくだされば大丈夫です。
はじめての方でも楽しくかご作りができるワークショップです♪
稲葉さんとお会いした時とても驚いたことがあります。
持っているバッグ、小物を入れるポーチ、着ている洋服などが手作りだと知ったからです。
また部屋の中で動いている時に、誰もがちょっとストレスに感じていることに何気なく気づいて、手作りですぐ直してしまいます。
もともと作り物がお好きということもあったでしょう。
しかし生きてきたプロセス・・・特に障害をお持ちの息子さんとの楽しい日常を聞くたびに、優しさや物事をいい方にとらえる楽観的な面が大きいことが理解できました。そして大好きになりました。

Report
先日、第4回目の「好きなことをやれ!!」のワークショップ「基本から学ぶ 楽しいかご作り」を開催しました。
講師に、手芸講師の稲葉宏美さんをお迎えしました。
稲葉さんに、好きなことを仕事にするまでのプロセスを語っていただきました。
自分が企画しているワークショップでありながら、私にはいつも心のどこかに引っ掛かる問題がありました。
それは、好きなことを仕事にすることなんかできるわけがないでしょ!と言ってくる、もう一人の自分の声です。
好きなことを仕事にして、経済的に安定するほど稼げるのか?社会に需要があるのか?と考えるからです。
そんな私のちょっとモヤモヤする疑問に稲葉さんが答えのヒントをくれた気がしました 。
稲葉さんは最初から手芸講師を目指していたのではありませんでした。
小学4年生の時、初めて編み物をしましたが、お母様に「下手ね〜。」と言われたそうです。
下手と言われてやめてしまうものは、おそらくそんなに好きではないことなのでしょう。
稲葉さんは、下手と言われても「でも、私、これが好きなんだよなあ。」と感じて、手芸やクラフトを続けていったそうです。
結婚して子供ができて、子供の入学の準備を手製で仕上げていきました。
その制作した物を見たママ友の、「すごくいいじゃん。ネット販売したら?」の一言が本格的にやるきっかけとなりました。
途中、大きな病気もしました。
しかし、その病気のおかげで自宅で過ごす時間も多くなったことで、今のうちに手芸の資格をとっていこう、と決めて次々と取得していきました。
また一方で障害者のためにお役に立ちたい気持ちもあり、そちらの勉強や実務経験も積んでいたため、「稲葉さんなら任せられる。お願いしたい。」ということで、市からお声がかかり、福祉推進事業の一つとして手芸講座の講師の仕事が舞い込んできました。
そんなことが重なり、今は手芸講師一本で、周りから所望されて、お仕事をあちらこちらでしています。
もしかしたら、「好き」と感じる深さと、自分がこの世に生まれた意味や使命とが、関連しているのではな いかと私は思ったのです。
深い「好き」は、その人のスキルや技術を必要とする存在が、向こうからやってくるのではないか・・・そんな閃き(ひらめき)があったのです。
今回、何ヶ月ぶりかで稲葉さんと再会しました。(以前数ヶ月一緒に働いたことがありました)
稲葉さんは、
笑顔が似合う人、仕事に対してのプロ意識が高い人、喜怒哀楽がはっきりしていて安心できる人。
そして絶対的に優しい人なのです。
私はワークショップ開始の1時間前にカウンセリングルームに行きましたが、すでにドアの前に立ってい ました。
(コンビニのカフェのコップを持ってw)
2時間前に着いていたというではありませんか!
しかも、自宅から会場まで間違えずに来れるように、数日前にコース確認していました。😳
「運転が下手だからさあ〜」とあっけらかんと言いながら・・・。
お手製の可愛いスカートをはいていました。
手作りの複数のバックに材料や道具がいっぱい入っています。
バッグの中の小物入れもお手製で、可愛くて目が離せません。
どこまで深いお手製愛があるのか、推しはかることができないほどですw
ワークショップが始まる前に、「ここが稲葉さんの席でイスですよ。」と伝えると、「イスはいらないよ。」と言います。
それもそのはず・・・稲葉さんはずっと立ちっぱなしでした。
ちょっとでも困っている人や、わからない人がいるとすぐにそばに来てくれて、丁寧にわかりやすく教えてくれました。

6人の参加者は、無心で集中・・・。いつも使わない脳を使っていたのではないでしょうか。
稲葉さんの教え方で、私が一番わかりやすかったのは、声に出して編んでいくと言うやり方です。
紐を編むときに、格子になるようにするために前後を間違えてはいけませんが、その時、「前、後ろ、前、後ろ・・・」声に出すといいよと言うのです。
私は声を出しながらやっていきました。
これはアファメーションと関連していると思いました。
口で唱える→耳から入れる→体に染み込ませる→できなかったことができるようになる。
また、
「この時、どうして霧吹きを吹くのか。」
「ここをどうしてせんたくバサミで止めておくのか。」の理由もちゃんと教えてくれました。
稲葉さんが自分で、大きさや形の違うものをアレンジできるのは、「何のため」が分かっているからだと思いました。これも大変に勉強になりました。

そして、とうとう不器用な私も完成させることができました!!
皆の作品は底も上も四角いのですが、私のは底は四角、上が楕円ですw.
でも世界でたった一つの私の作品ですから満足しています!!
可愛い!!
ワークショップが終了して、一人、また一人と会場から去っていかれました。
講師の稲葉さんが「あー、手を切る人がいなくて本当によかった〜。ホッとした〜。」と大きな声で言っていました。
それを聞いて、ああ、そうだよな、教える人・伝授する人は、無事故でできることを何より一番に願うものだよな〜と思い、じわーとしました。
講師の稲葉さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。