2024.5.24(金)
先日、福岡県にあるC&S音楽学院を創設した毛利直之氏の講演会に行きました。
高校の卒業資格が取得できる音楽学院にやってきた不登校の生徒たちが、音楽からどんな影響を受け、どう変わっていったか、生徒さんのインタビュービデオを紹介しながらの講演でした。
この学校の大きな特徴の1つに、「いじめ」がないというのがあります。
毛利氏は、
「いじめをなくそう、いじめはやめよう、といくら訴えてもいじめがなくならない理由の一つとして、自分のしていることが『いじめ』かどうかがわからない、ということがあると思った。
だから、私はいじめの定義を決めて生徒に伝えた。」
定義は、
「複数の人間が申し合わせて、1人の人間にダメージを与えるもの」
そして、このような言動があった場合には、集団側を罰するよ、と約束したそうです。シンプルでわかりやすい。
生徒もいじめをしなくなった。(もちろんこれだけが理由ではないですが)
当たり前のように使っている「言葉」に、いつしか新しいニュアンスが加わることがある。
新しいニュアンスの方が面白くてかっこいいとなると、そのニュアンスを表現したい時にその言葉が使われていく。
最初は言葉とニュアンスが不一致を起こす。
しかし、その不一致感に新鮮さや「粋」な感じが生まれたかのような錯覚を起こす。
そして錯覚だったとしても、何人もの人に使われていった時、いつしか一致したかのように感じてくる。
同時に元々の言葉にあった言葉の意味がじわじわと消えていってしまう。時に魂やスピリットまで!
当たり前のように使っている言葉を、一度、他の言葉で表現していく重要さを最近感じていました。
そんな時に、この講演会と出会いました。
感動したところはたくさんありましたが、このくだりは私のアンテナが立ったので、忘れないようにメモしておきました。
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