2024.5.16(木)
先日、解離性人格障害Zさんの14回目のカウンセリングがありました。
Zさんは、以前から自分の気持ちをノートに書き込み続けていますが、前回のカウンセリングの時、私の学びのために貸してくださいました。
1ページ、1ページ、ゆっくり読んでいきました。
1冊目は、自分の状態を俯瞰してみているようなメモが多かったのに対し、2冊目は、自分の感情の記述が多くなっていました。
嫌、不安、怖い・・・ストレートな思いが書かれておりました。
Zさんが、自分の人格でいることができる時間はあり、その時間は自分の気持ちを感じている。
と思いました。
そしてカウンセリングーーーー。
前半は、解離が始まったころの出来事をもう一度お話ししていただきました。
またその頃の自分の頭の中で起こったことなどを一生懸命伝えてくださいました。
自分の体なのに、自分の体じゃないような感覚について、
自分じゃない感覚が侵入してくるゾワゾワした感じについて、
どんな時にどんな違和感に遭遇したのか、について・・・など。
(私がなかなかつかめなくても、諦めないで言葉を駆使して)
後半は、私も積極的に一緒に考え提案させていただきました。
不安が襲ってきた時どうしたら良いのか、
自分が自分を愛している時の感覚とはどのような感覚なのか、
どういうステップを踏んでいったらその状態に至れるのかなど・・・、
パット・パルマー著の【愛のはじまり】を読みながらこれはできそうかどうか、など話し合いました。
そして、この本と、山本潤 著 の 【13歳、「私」をなくした私】
の2冊を持っていかれました。
山本潤さんは13歳から7年間も父親から性被害に遭っています。
彼女は勇気を持って、全てをオープンにして書いています。
子供にとって一番安心で安全な場所であろう両親の腕の中・・・・。
しかしこの場所が「不快」「恐怖」「危険」だったなら・・・・?
誰でも解離は起こりうる事実を、この本は認識させてくれます。
彼女は最後に「最近、理不尽な出来事に遭うと、理不尽だ!と思えるようになってきた。」と言っていました。
この言葉に光を見出せたような気持ちになりました。
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