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パートナーとのじょうずなつき合い方 Ⅵ

                                                              2024.6.10(月)


昨日、ワークショップ「パートナーとのじょうずなつき合い方」の最終回を無事終了しました。


最後の回は、「みんなでダイアローグ」ということで、今までのワークショップを振り返って感想などを語り合うということをやりました。


この回のファシリテーター役をやりました。


ファシリテーターと司会進行役は違うものであることを、私はカウンセリングの養成講座に通う中で感じ取っていました。


しかし感覚でつかんではいたものの明確な違いとは何か、よく理解できていませんでした。

上手く言えないのですが、「なんかファシリテーターっていいなあ」と思っていました。


ファシリテーターの力をつけたいと思っていた矢先、岡田法悦氏が「心理的安全性を生み出すファシリテーション

と言う講座を開いてくれる情報をキャッチし、オンライン2回で完結するこの講座に申し込みました。


参加してみると、やはりそれは奥の深いスキルでした。


簡単そうで難しい・・・難しそうで簡単・・もちろん頭で考えたりマニュアル通りにやるものではありませんでした。


心理的安全性について、ハーバード大学の組織行動学者Amy C Edmondosonと言う人が提唱したものはこうです。


「チームの誰もが否定されたり、無能と思われたり、邪魔だと思われる危険性を感じることなく、思ったことを安心して発言できる職場環境の特性」


そして心理的安全性を高める4つの因子が、①話しやすい②助け合う③挑戦できる④新奇歓迎・・・であるのに対し、


心理的不安性を高める4つの因子は①無知だと思われる②無能だと思われる③邪魔だと思われる④ネガティブだと思われる、であり


この不安を高めていく外側からの力として、評価的・批判的な関わりであり、善と悪、正と誤と言う個人の価値観との比較が挙げられていました。


元々、参加者のお一人お一人は人柄がよかったり、協力的であったりしました。(それに随分助けられていたわけですが)、2ヶ月に一度しかメンバー同士が会わないので、どの回も集った最初は少しだけ緊張があると思いました。


対話に入る前に、アイスブレイキングが大事になると思い、どんなテーマで近況報告をしていただこうか、あれこれ随分悩みました。


私の心を占めていたキーワードは「心理的安全性」、ただただそれだけでした。


ただ「近況を話してください」と言ったら、もしかしたらものすごく充実した日常生活を送っている人の話を聞いた後、虚しさを感じながら日常を送っていると思っている人は心理的安全性を感じられなくなって話しにくくなってしまわないだろうか・・・・とか、1人であれこれ悩んでいるとどんどん難しくなってきてしまい、気が重くなっていきました。


その時、私はこんなに悩んでいると気分が重くなるだけだとわかり、気分転換にインドカレーを作りました😇


モヤモヤをカットする思いで玉ねぎをみじん切りにして、モヤモヤを鎮める思いで、クミンやターメリックやコリアンダーなどのスパイス多めにして、まるで短距離走を一気に走りぬく勢いで作ると、めちゃくちゃ美味しいインドカレーができ気分もすっかり変わっていました。


そうしたら、なぜかアイディアが定まり、「最近嬉しかったこと、もしくは最近嫌だったこと」にしようと決まりました。


こんな平凡極まりのないテーマを決めるまでに、あれこれ悩んだ自分がなんだか可愛いな、と思えてきました。


昨日のワークショップの最初の近況を語り合う時には、嫌だったことを話す人が何人かいて、その嫌だった気持ちが沸き起こる場面が分かりやすくユニークで、共感の空気とともに、緊張がほぐれていくことを感じました。


そして今までのワークショップを振り返る手がかりになれば、と事前に作成したレジュメを配布しました。


誰が見ても簡単に見えるこのレジュメ。

しかし、自分はこれを制作するにあたって大変に悩んで何時間もかけていました。


講師の先生方が話してくださった内容のポイントをちゃんと押さえているか、文字が多すぎないか、挿絵がうるさくないか、見やすいか・・・何度手直ししたことでしょう。


配布できた時、とても嬉しくなっている自分がいました。

それと同時にどんなレジュメも、それを制作した人はきっと心と時間を使って会議の成功を願って作っているに違いないなあ・・と今まで自分が手にしたレジュメを、制作した目に見えない人々へ思いを馳せました。


対話の中ではいろいろなことが語られました。


パートナーに対してだけではなく人間関係の中において柔らかいコミュニケーションができるようになった方、相手の嫌な言動もまずは一旦受け入れることができるようになった方、子供に対する性教育にヒントを得て実践してみた人、今まではパートナーに我慢ばかりしてきたけれど、本音を軽い感じで表現できるようになった方などさまざまでした。


5回の講座のうち、3回を請け負ってくださったカウンセラーの先生は、「講座の展開や準備に随分と悩み労力を要しました。でも自分が一番勉強でき力がついたと思います。この機会をいただけたことに感謝します」と、深くお辞儀をされました。


その時、有難い気持ち、簡単にお願いしてしまった自分が恥ずかしくなるような気持ち、素晴らしい講座を展開してくださった上に、感謝を伝えることのできる先生の人柄に尊敬の念が湧きました。

また先生の最近嬉しかった出来事として、自分のところに通われた相談者が幸せになられたエピソードを話してくださいましたが、相手の幸せを心から願っている思いが前提にあって、カウンセリングを通して深くその人に関わっておられることを感じ、感動が心に沸き起こりました。


ワークショップが終わり外に出た時、空気が美味しいと感じました。


講師をしてくださった松林先生、浅井先生、山下先生、ワークショップにご参加してくださった皆様、大変にありがとうございました。


また、ブログを読んでくださっている皆様と、いつかワークショップでお会いし、一緒にいい時間を過ごせる日が来ますことを楽しみにしております。


いつもありがとうございます。

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